2009年8月10日月曜日

著作権違反を堂々公表!「パクリ携帯」事情

 中国ではブランド品のバッグやロレックス、ナイキのスニーカーなど、ありとあらゆるパクリ製品が存在し、そうしたパクリ製品は「山寨」(Shanzhai、さんさい)と呼ばれており、携帯電話にも「山寨」が存在する。

  その山寨の携帯電話について、中国人ブロガーのHi159氏は「携帯電話のパクリ具合といえば、そのほとんどがどっちつかずの代物であり、皆の笑いものとなっていたが、中には一つや二つくらいは皆から大いに愛される山寨携帯電話も存在する」と綴った。

  続けてブロガーは、ある山寨の携帯電話を紹介し、「韓国のキャラクター『PUCCA』をパクった携帯電話は本当に凄くて、見た目だけが『PUCCA』であるわけでなく、携帯電話の形が『PUCCA』そのものであり、電話機能のほか、写真や動画撮影機能、ラジオ、Bluetoothの機能も備わっているなど、細部にもこだわった作りが良い」と驚きの声を綴る。

  さらに、「当然、この携帯電話は正真正銘の山寨であり、韓国の原作者から『PUCCA』の使用許諾は得ていない」と堂々と著作権に違反している製品であることを公表している。

  最後に、「正直に言って、この携帯電話の品質はなかなかであり、彼女や子供にプレゼントしたら喜ばれるのではないだろうか。しかし、形が球体であるためにポケットに入れることは不可能である点がネックである」と結んでいる。

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◆解説◆

  近年、中国では「山寨」(Shanzhai、さんさい)という言葉が流行している。政府の管轄が及ばない「無法地帯」という意味が転じ、現在ではコピー商品やパロディ商品といったパクリ商品を指す意味になっている。

  グッチやルイ・ヴィトンなどのファッション製品からiPHONE等の電化製品、薬など「山寨」の対象はありとあらゆる物に及ぶ。国内外から様々なキャラクターをパクリ、園内を丸ごとパクリキャラクターで埋め尽くした石景山遊園地が大きな話題になったことを覚えている人も多いだろう。

  中国では知的財産権の保護に対する概念が希薄であり、商標権や意匠権の侵害が相次いでいる。中国当局も対策に乗り出してはいるが、実際に効果が上がっているとはいいがたい状況となっている。


昨日のフジ系列のサキヨミ(ウエンツが出てるやつ)でもやってました!

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