2009年8月16日日曜日

台湾総統「台風の死者500人超の恐れ」 事態の深刻さ認める

台湾の馬英九総統は14日、台風8号の被害が深刻化していることを受け「国家安全会議」を招集し、「死者の数が500人以上になる恐れがある」として初めて事態の深刻さを認め「全国総動員で救済、復興をなし遂げなければならない」と強調した。台湾では当局の対応の遅れに不満が高まっており、今年12月の地方選挙を控え、馬政権は批判の払拭(ふっしょく)に躍起になっている。
 同会議は総統が重大な事態が発生したと判断した際に招集する諮問会議で、馬政権では初めて。馬総統は同会議で「7000人超が家を失い、財産の損失は500億台湾ドル(約1500億円)を超える」と指摘。救出作業を急ぐとともに水害復興委員会の設置や被害を受けた農林水産業への補償などを打ち出した。
 今回の台風被害について地元メディアは早くから「土石流により数百人が生き埋め」などと報じていたが、当局の状況把握は鈍く、公式発表は14日午後の時点でも「死者118人、行方不明57人」にとどまっている。

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090815AT2M1402B14082009.html

今回の台風の被害にあった台湾のみなさんにこころよりお悔やみ申し上げます。

0 件のコメント:

コメントを投稿